二酸化炭素計測(コロナ対策)

2020年の年末。世の中が「三密」「換気」「リモート飲み会」でざわついていた頃「CO₂濃度で人の密集度がわかるらしいぞ」という、ちょっと理系がワクワクする情報が流れ始めました。

🥽 二酸化炭素検知システム『炭検くん』

そこで当社も立ち上がりました。
“換気状況を見える化して、社内の空気を守れ!”
そんな使命感(とちょっとしたノリ)で誕生したのが、我らがヒーロー――『炭検くん』
名前のゆるさとは裏腹に、中身はガチです。

🛠 Raspberry Piで武装した炭検くん

親機には Raspberry Pi 4B、子機には Raspberry Pi Zero WH を採用。
子機がCO₂を測り、Wi-Fiで親機に送信。
親機はデータベースに保存し、グラフで表示。

開発者としては「とりあえずグラフにして眺めたい病」が発症し、最初は“全部の線を重ねたカオスグラフ”を表示していました。

社内の反応はというと…

「線が多すぎて、もはやアート作品」
「どれがどこの部屋なのか、ウォーリーより見つからない」

…ごもっともです。

🔥 温度センサー、ラズパイの排熱に敗北

さらに事件発生。
温度センサーの配線がラズパイの排熱を拾い、ケースに入れると**室温より高い“謎の熱帯気候”**を計測。

「うちの会社、赤道直下だったっけ?」
そんな気分になる数値が並びました。

💡 100円ショップでDIY魂が爆発

そこで子機と温度センサーを100円ショップのプラケースに収納し内部を仕切りで分離、さらに排熱用ファンを搭載。
温度問題は見事解決。
しかし次の声が…

「見た目が100円ショップすぎる」
「手作り感が文化祭」

…確かに、技術はプロでも見た目は“夏休みの工作”でした。

🎨 高級感を求めて、丸く白く光らせる

「角より丸いほうが高級感あるよね」
「白いほうがインテリアっぽいよね」

そんな声を受け、再び100円ショップへ。
今度は スマホの音量を拡大するスタンド を採用し、その内部に子機を仕込みました。

白いボディの中から、
緑・赤のLEDが光り、PWMで黄色や橙色も表現できるという、急に“プロダクト感”が漂う仕上がりに。

さらにスピーカーも搭載し、CO₂が一定以上になると音声でお知らせ。

「換気してください」
「空気が…空気が薄いです…!」

ランプを見逃しても、音声で気づけるようになりました。

🏢 社内に9台配置、空気の番人として活躍中

広い部屋でも同じ空間ならCO₂濃度は似た値になるため、
基本は 1室1台 の配置で社内に9台を設置。

親機の画面では、社内レイアウトに合わせたランプ表示で
温度とCO₂濃度をひと目で確認できます。

社内PCからも閲覧可能で、展示エリアでは Jetson Nano がサブ表示を担当。
来社された際には、ぜひ“空気の見える化ショー”をご覧ください。

⛽ 冬の敵、灯油ストーブ

機器以外の問題として、冬に灯油ストーブを使うと
CO₂濃度が 1600ppm 付近まで上昇するという現象も。

建築基準法では 1000ppm以下が正常値 とされているため、
ストーブの存在が“密集度判定”を狂わせるという課題も残っています。

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